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4/02/2014

シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン(Chateau Pichon Longuevilie Baron)


格付け:メドック2級 ポイヤック
所有者:アクサ・ミレジウム
栽培面積:70ha
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロ35%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド1%
平均樹齢:27年
植樹密度:9.000本/ha
平均収量:45hl/ha
醸造及び育成
シャトーのテロワールの最も古い区画には、主にカベルネ・ソーヴィニョンが植えられており、グラン・ヴァンのために選別されている。およそ20ヘクタールのより樹齢の若い区画には主にメルロが植えられており、このシャトーのセカンドワイン、レ・トゥーレル・ド・ロングヴィルの生産に使われている。各区画には、ヴィンテージ毎の標準的なスタイルと品質を維持するために別々に保たれている。

収穫が早すぎることにならないようにするために、カベルネ・ソーヴィニョンにはとりわけ注意が払われている。1991年にピション=バロンは、テロワールのタイプと成熟度の関係を理解するために、ブドウのフェノール化合物の変化をモニタリングする成熟度表(Maturity index)を設定した。ピション=バロンにおける主な目的は、果実の品質とその主たるアロマを維持することにある。

アルコール発酵と一部のマロラクティック発酵は、50~220hlのステンレス製発酵槽で行う。小さめの発酵槽は、小さい区画のために用いられて、個別に醸造する。アルコール発酵のための酵母も個別に選ばれる。26~31℃で発酵を行い、果汁は頻繁にポんピング・オーバーを行う。果皮のマセレーションは5~15日続け、その間に発酵槽毎のテイスティングを定期的に実施する。

(グラン・ヴァンのための)最上のロットは、醸造のあと、樽で熟成される。熟成の第1段階の間に数回、樽からテイスティングを行った後にアサンブラージュする。最終的なブレンドは2月の終わりか3月の初めに行う。樽での熟成はオークの新樽60~80%で約16ヵ月実施する。

年間生産量:シャトー・ピション=ロングヴィル・バロン240.000本、レ・トゥーレル・ド・ロングヴィル150.000本
近年のグレートヴィンテージ:2003,2002,2001,2000,1998,1996,1995,1990,1989,1988,1986,1982


現存しているシャトーは1851年にラトゥール・ド・ピション=ロングヴィルにより建設されて、1933年から1988年までブーテイエ家によって所有されていた。アクサ・ミレジム社に買収され、ジャン=ミシェル・カーズの指揮の下で完全に復興した。

ピション=バロンが1986年以降につくっているワインは、ポイヤックが再びふたつの偉大なピションを得たという歴然たる証拠である。このシャトーが1990年代のスーパースターのひとつとなったことも証明されている。ピション=バロンは、常にメドックで最も荘厳なワインのひとつとなっている。
 -ロバート・M・パーカーjr著 「ロバート・パーカーが選ぶ 最新版 世界の極上ワイン」193Pより抜粋








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