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4/25/2014

シャトー・レオヴィル・バルトン(Chateau Leoville Barton)


格付け:メドック2級 サン=ジュリアン
所有者:バルトン家
栽培面積:50ha
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン72%、メルロ20%、カベルネ・フラン8%
平均樹齢:30年
植樹密度:9.000本/ha
平均収量:50hl/ha
醸造及び育成

このボルドーは、除梗機、プレス機、温度調節機能といった現代的な設備を使用していることを除けば、伝統的なワインづくりのシンボルである。発酵は容量200hlのオーク樽で、30~32℃の温度で行われる。発酵後もブドウは2週間程度そのまま発酵槽に残され、その後、果汁のみ別の容器に移されて、マロラクティック発酵を行う。それが終わると、ワインはオーク樽(新樽比率50%)に移され、3か月毎に卵白と水を使った清澄が行われる。翌年の7月に瓶詰している。
年間生産量:シャトー・レオヴィル・バルトン264.000本、レゼルヴ・ド・レオヴィル・バルトン55.000本
近年のグレートヴィンテージ:2003,2000,1996,1995,1990,1986,1985,1982

3つのレオヴィル(ラス・カーズ、ポワフェレ、及びバルトン)は元々はひとつの大きなレオヴィルのシャトーの一部だった。ヒュー・バルトンが1826年に畑の約1/4を買い、これがレオヴィル・バルトンとなった。そして現在に至るまで同家の所有となっている。同じくレオヴィル家がずっと所有しているのがシャトー・ランゴア・バルトンで、1821年にやはりヒュー・バルトンが買ったものだ。

レオヴィル・バルトンは一般的にその兄弟分にあたるランゴア・バルトンよりはるかに品質が優れていると思われている。いずれもアントニ・バルトンが所有していいるが、他の所有者たちと違って、バルトンはブレンドに、しなやかで肉付きの良いメルロをごくわずかしか使わない(1980年代半ばの植樹で20%に引き上げられたが)。一方で、カベルネ・ソーヴィニョンの割合はサン=ジュリアンの村のみならず、メドック全般で見ても高い。

レオヴィル・バルトンはランゴア・バルトンでつくられる。レオヴィルにはシャトーがないからである。レオヴィル・バルトンの主な畑はサン=ジュリアン=ベイシュヴェルの街並みのすぐ裏手から西方へと広がって、シャトー・タルボの大きな畑と交差している。

1970年代には一貫性がなかったが、1980年代、1990年代、そして21世紀の初頭には連続して輝かしいまでに成功したワインを生み出している。1985年代以降、アントニ・バルトンは、このワインの伝統的なスタイルを変化させるのではなく、より洗練されたものにした。サン=ジュリアンの最高級ワインの中でも最上のお値打ち品となっている。
 -ロバート・M・パーカーjr著 「ロバート・パーカーが選ぶ 最新版 世界の極上ワイン」1147Pより抜粋





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