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3/29/2014

シャトー・レヴァンジル(Chateau l'Evangile)



格付け:ポムロール(ポムロールにはワインの公式の格付けは無い)
所有者:ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット)
栽培面積:14ha
ブドウ品種:メルロ78%、カベルネ・フラン22%
平均樹齢:35年
植樹密度:6.000~7.500本/ha
醸造及び育成
レヴァンジルは伝統的な栽培手法をとっており、収穫を手摘みで行い、厳格な選果をしている。小さめかもしくは控えめなサイズの、セメント及びステンレス製の発酵槽で醸造を行う。ほとんどのヴィンテージでは18~20カ月間熟成する。樽は新樽が主体のオーク樽であるが、これはデュカス家が所有者だった頃はあまり見られなかったことで、現在のロートシルト家の所有になってから変わったことである。
年間生産量:シャトー・レヴァンジル2.000~3.000ケース、ブラゾン・ド・レヴァンジル2.000~3.000ケース
近年のグレートヴィンテージ:2001,2000,1998,1995,1990,1985,1982,1975

レヴァンジルは1741年、ファジローの名前で土地が登録されていた頃に登場している。19世紀への変わり目には、このシャトーは既に現在と似たような構成にあり、13ヘクタールの畑が広がっていた。その頃、ここはイザンベールという法律家に売却され、「レヴァンジル」と名前を変えた。

レヴァンジルの2001年、2000年、1998年、1995年、1990年、1989年、1985年、1982年、1975年、1961年、1950年、1947年を味わった人ならだれでも、このシャトーが荘厳な豊かさと人を動かさずにはおかない個性を持ったワインを生み出せることを十分にわかっているはずだ。ブドウ畑の紳士録とも言えるような、ラ・コンセンヤント、ヴィユー・シャトー・ゼルダン、そしてペトリュスと北の境界線を接し、偉大なサン=テミリオンのシュヴァル・ブランと南の境界線を接するこのシャトーの14ヘクタールの畑は、深い、砂利質の土壌が粘土と砂の混じりあった、輝かしい場所に位置している。これらの利点があるからこそ、レヴァンジルは(決して一貫性のあるワインの見本とは言えないものの)現在のようにペトリュス、ラフルール、そしてシュヴァル・ブランと肩を並べるワインを生み出すことができるのだ。
  - ロバート・M・パーカーjr著「ロバート・パーカーが選ぶ 最新版 世界の極上ワイン」122Pより抜粋






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